UTAGEを共有ドメイン(utage-system.com)のまま運用していて、あとから独自ドメインに移行する——。よくある作業ですが、私はこの移行で「URLの差し替え漏れ」による読者情報の紐づけ事故を経験しました。この記事では、なぜ移行が必要になるのか、正しい手順、そして実際に起きた事故から作ったチェックリストを公開します。
結論:移行そのものは簡単。事故るのは「移行後のURL差し替え」
独自ドメインの設定作業自体は、DNSにレコードを1本追加するだけで難しくありません。危険なのはその後です。ドメインが変わる=これまで使っていたすべてのURLが変わるので、差し替えるべき場所を1つでも見落とすと、旧URLと新URLが混在した「ねじれ」が発生します。私のケースでは、この見落としが読者データの紐づけ不全につながりました。
最初にやろうとしていたこと:広告審査落ちからの移行
そもそもの発端は広告審査でした。リスティング広告(検索連動型)が、utage-system.comの共有ドメインを理由に審査落ちしたのです(同じLPでもMeta広告は通過していたので、媒体によって基準の厳しさが違います)。レンタルサーバー側で転送URLを作る案も出ましたが、最終的な表示がUTAGEドメインのままでは解決にならないため、独自ドメイン移行を実施することになりました。
※これから広告運用を予定している方は、構築の最初から独自ドメインにしておくことを強くおすすめします。後追い移行はこの記事で書く手間と事故リスクを全部背負うことになります。
移行手順(作業自体はシンプル)
- 使用するルートドメイン・サブドメインを決める(例:lp.あなたのドメイン.com)
- DNSにCNAMEレコードを追加する:
lp.あなたのドメイン.com CNAME dns.utage-domain.com - UTAGE側の独自ドメイン管理画面で、利用可能になったことを確認する
移行すると、ページURLのスラッグ(/p/xxxx の部分)を自由な文字列に変更できるようになります。「どの導線のどのページか」がわかる命名にしておくと、あとの管理が格段に楽です。
地味な罠:管理画面へのログインURLも変わる
独自ドメイン版のログインは「右上の自分の名前→独自ドメイン管理→対象ドメインの3点リーダー→ログインページ」から。https://独自ドメイン/login を直接開いても「ログイン情報が登録されていない」と出ます。また、オペレーター用URLは /operator/○○○/login の形式で、operator以下の文字列を外すとログインできません。チームメンバーがログインできず混乱しがちなポイントです。
実際に起きた事故:ボタン1つの差し替え漏れで読者データがねじれた
移行後、各所のURLを差し替えたのですが、申込LPのボタン1箇所に旧ドメインのサンクスページURLが残っていました。その結果、差し替え漏れに気づくまでの間に申し込んだ方に、次の症状が発生しました。
- LINE登録した瞬間に、なぜか「セミナー終了」の画面が表示される
- メールは正常に届くのに、LINEのシナリオ配信・リマインドだけが届かない
- 広告媒体のコンバージョンイベントが発火しない(計測が止まる)
原因は、旧URLと新URLをまたいだことで、メールの読者情報とLINEの読者情報が別人としてねじれて登録されてしまったことでした。
切り分けで役に立った考え方
- 「全員に起きているか、一部だけか」をまず確認する:全員なら導線全体の問題、一部なら「その人たちが申し込んだ時間帯」に原因がある。今回は差し替え漏れが存在した時間帯と発生者が完全に一致しました
- テスト申込で同じメールアドレスを使い回さない:過去のテストデータと衝突して別人判定になり、原因調査を混乱させます。未使用のアドレスでテストし、可能なら過去のテスト申込は削除してから
- 「PCで申込→スマホでLINE登録」という端末またぎを疑いましたが、再テストの結果、端末またぎ自体は正常に紐づくことを確認しました(シロ)
移行後のURL差し替えチェックリスト(保存版)
事故から逆算して作ったリストです。ドメイン移行をしたら、上から順に全部確認してください。
- □ 広告の入稿URL(媒体ごとに登録経路を分けている場合は全媒体分)
- □ SNS・ブログ・HPなど、各流入元に配っている登録経路URL(全流入元分)
- □ リッチメニューのリンク先
- □ LP・各ページ内のボタンのリンク先(今回の事故原因。ページ内リンクは見落としやすい)
- □ メール・LINEシナリオ内に書かれた案内URL
- □ 短縮URLで配布しているリンクの中身
- □ 差し替え後、テスト申込をして広告媒体のイベント発火まで確認する
よくある質問
共有ドメインのままだと、必ず広告審査に落ちますか?
必ずではありません。実際、Meta広告は共有ドメインのまま通過しました。ただしリスティング系は落ちるリスクが目に見えて高く、落ちてからの移行は本記事の通り高コストなので、広告前提なら最初から独自ドメインが安全です。
移行はどのタイミングでやるべきですか?
申込・登録が動いていない時間帯にまとめて行い、その場で全チェックリストを消化するのが理想です。「差し替えは明日やろう」が一番危険です。
UTAGEの全体像(機能一覧・料金・向き不向き)は「UTAGEとは?完全ガイド」にまとめています。
参考:UTAGE公式マニュアル
移行ごと任せたい方へ
ドメイン移行は「作業30分+確認2時間」の仕事です。この確認の部分を含めて代行しています。
これからUTAGEを検討中の方は、14日間無料トライアル(公式サイト)で実際に触ってみるのが早いです。
