UTAGEでリッチメニューを新しく作ったのに、すでにLINE登録済みの友だちには表示されない——。運用の途中でリッチメニューを追加・変更したときに、ほぼ確実に遭遇する現象です。結論から言うと故障ではなく仕様で、既存友だちには「手動で当て直す」作業が必要です。この記事で正しい手順を解説します。
結論:リッチメニューは「作っただけでは誰にも表示されない」
UTAGE(というよりLINEの仕組み)では、リッチメニューはアクションを通じて読者一人ひとりに紐づけて配信するものです。つまり:
- これから登録する人:登録経路やステップ配信に「リッチメニュー変更」アクションを仕込んでおけば、自動で表示される
- すでに登録済みの人:そのアクションを通過済みなので、後から作ったメニューは自動では紐づかない=手動で適用が必要
「新規の人には見えているのに、昔からの友だちには見えていない」という症状は、この仕様そのものです。
最初にやろうとしていたこと
実際の案件では、運用開始後にリッチメニューを整備することになり、「すでに登録済みの読者にもメニューを表示したい」「特定の条件を満たした人(例:動画を最後まで見た人)だけメニューを切り替えたい」という要望が出ました。このときに調べて確立した手順が以下です。
既存友だちに表示させる方法は2つ
方法①:一括適用(後付けの本命)
シナリオにいる読者全員に、まとめてメニューを当てる方法です。
- アクション管理で新規アクションを作成し、「LINEリッチメニューを変更」で対象メニューを指定する
- 該当シナリオの「予約中」から、そのアクションを追加する
- 実行タイミングと稼働状態を設定して保存する
これで、そのシナリオにいるLINE登録済みの読者全員のメニューが一括で切り替わります。注意点は、対象が「そのシナリオにいる読者」だということ。導線が複数あって別々のシナリオに読者が分かれている場合は、当てたいシナリオごとに同じアクションを仕込む必要があります。
方法②:個別適用(1人ずつ)
LINE友だち一覧から対象者を選択し、リッチメニューのドロップダウンで変更して保存。対象が数人だけならこちらが早いです。
応用:「条件を満たした人だけ」メニューを切り替える
「動画を最後まで視聴した人にだけ、次のステップ用のメニューを表示したい」のような出し分けは、タグ(ラベル)到達にアクションを紐づけることで実現できます。
- 視聴ページ側で、視聴の進み具合に応じてタグを付与する設計にしておく
- 「参加完了」とみなすタグ(例:最後まで視聴)に「リッチメニュー変更」アクションを紐づける
このとき「どこまで見たら完了とみなすか」は設計判断です。厳しめにすれば確度の高い人だけに絞れ、ゆるめにすれば取りこぼしが減ります。クライアントワークなら、この基準は必ず発注者と合意しておくべきポイントです。
なお、視聴時間に応じたラベル付与そのものにも「リッチメニュー経由の遷移では発火しない」という別の罠があります。詳しくは動画連動アクションが発火しない原因の記事にまとめています。
落とし穴:古いメニューは放置すると残り続ける
以前の設定(前の業者や過去の運用)のリッチメニューが紐づいている既存友だちは、明示的に一括適用で当て直さない限り、古いメニューが表示され続けます。メニューをリニューアルしたときは、「新規向けのアクション設定」と「既存向けの一括適用」の2系統をセットでやる、と覚えておくと漏れません。
よくある質問
一括適用したのに表示が変わらない人がいます
その人が対象のシナリオにいるかを確認してください。別シナリオ・シナリオ未登録(友だち追加のみ)の読者には届いていません。個別適用で対応するか、対象シナリオにもアクションを仕込みます。
表示の反映にはどれくらいかかりますか?
アクション実行後、LINE側の反映はほぼ即時です。変わらない場合はトーク画面を開き直してもらうと確認しやすいです。
UTAGEの全体像(機能一覧・料金・向き不向き)は「UTAGEとは?完全ガイド」にまとめています。
参考:UTAGE公式マニュアル
設計ごと任せたい方へ
リッチメニューの出し分けを含むLINE導線の設計・構築を代行しています。
これからUTAGEを検討中の方は、14日間無料トライアル(公式サイト)で実際に触ってみるのが早いです。
