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治療院の売上が自分の労働に依存している…将来の不安から抜け出す5つのステップ

「今月は回数券が売れたから良かった。でも来月はどうなるか…」
「もし自分が倒れたら、うちの院は終わりだ」
「50歳、60歳になっても、毎日施術を続けるのか?」

治療院を経営していて、こんな不安を抱えていませんか?

真面目に技術を磨き、患者さんのために全力を尽くしている。なのに、経営の不安定さと将来への恐怖に苦しんでいる。そんな方に向けて、売上が自分の労働時間に依存している状態から抜け出すための5つの具体的なステップをご紹介します。

目次

なぜ、真面目に働いているのに「労働依存」から抜け出せないのか

まず、理解していただきたいことがあります。

技術が悪いわけではありません。

問題は、「腕を磨けば患者さんは来る」「一生懸命やれば売上は上がる」という考え方だけで経営をしてしまっていることです。

治療院経営には、技術とは別に「仕組み」が必要になります。

新規患者が来ても、リピートする導線がない。予約管理やリマインド連絡が手動で、時間を奪われている。一度来なくなった患者さんへのフォローができていない。保険診療中心で、労働量の割に利益が残らない。

こうした状況は全て、「仕組みがない」ことが原因です。

そして、仕組みがないまま新規集客だけを頑張っても、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。どれだけ注いでも、水は溜まりません。

ステップ1:予約やリマインドを”おまかせ”にする

なぜ最初に自動化が必要なのか

多くの院長は、施術の合間に電話対応をし、手書きの予約表を管理し、翌日の予約確認を一人ひとりに電話やLINEで送っています。

これだけで、1日に1〜2時間を失っている計算になります。

まず最初にやるべきことは、この「時間を奪われる作業」を自動化することです。

具体的に何を自動化するのか

自動化すべき作業は、主に以下の4つです。

  • 予約受付:24時間いつでも予約できるオンライン予約システムを導入します
  • リマインド送信:前日に自動でLINEやメールが送られる機能を設定します
  • 初回来院後のフォロー:来院翌日に「本日の調子はいかがですか?」と自動メッセージを送ります
  • 定期的な情報発信:月1回のニュースレターやLINE配信を予約投稿します

これらを自動化するだけで、月20時間以上の時間が生まれます。

その時間を、患者さんとの対話や、経営の見直しに使えるようになります。

自動化で失われるものはないのか

「自動化すると、患者さんとの関係が冷たくなるのでは?」

こんな不安を持つ院長もいます。

でも、実際には逆です。

電話対応や事務作業に追われて、患者さん一人ひとりとじっくり向き合えない状態の方が、よほど「冷たい対応」になっています。

自動化で時間を作ることで、目の前の患者さんに集中できる環境が生まれます。

ステップ2:「また来たくなる」仕組みをつくる

リピートが続かない、本当の理由

「また来ます」と言って帰った患者さんが、次回来ない。

これは、技術が悪いからではありません。

「次に来る理由」が、患者さんの中で曖昧だからです。

リピート導線とは何か

リピート導線とは、患者さんが「次も来よう」と自然に思える流れを、意図的に設計することです。

具体的には以下のような流れを作ります。

  • 初回施術後:「次回は○日後くらいに来ていただけると、より良い状態になります」と具体的に伝えます
  • 2回目来院時:「前回よりも可動域が広がってますね」と、変化を”見える化”します
  • 3回目以降:「あと○回で、日常生活に支障がない状態まで持っていけます」と、ゴールを共有します

患者さんは、「次に来る意味」が明確になると、リピートします。

逆に、「なんとなく良くなった気がする」「でも、また来なくてもいいかな」という曖昧な状態で帰すと、そのまま離脱してしまいます。

リピート導線は「押し売り」ではない

「次回予約を取ってもらうのが苦手」という院長は多いです。

でも、リピート導線は「押し売り」ではありません。

患者さんが「治りたい」と思って来ている以上、そのゴールまでの道筋を示すことは、院長の責任です。

むしろ、それをしないことの方が、患者さんにとって不親切といえます。

ステップ3:しばらく来ていない方への声かけ

「もう来ない」と思っている患者さんは、本当に来ないのか

一度来なくなった患者さんに、連絡を取っていますか?

多くの院長は、「来なくなったら、それまで」と諦めてしまいます。

でも実は、休眠患者の約30〜40%は、適切な声かけで再来院します。

なぜ患者さんは来なくなるのか

来なくなる理由は、大きく3つです。

  • 忘れている:「そういえば、最近行ってないな」と思っているだけです
  • 行きづらい:「久しぶりすぎて、今さら行きにくい」と感じています
  • 必要性を感じていない:「今は痛くないから、いいかな」と判断しています

逆に言えば、「忘れさせない」「行きやすくする」「必要性を思い出させる」ことで、再来院のきっかけを作れます。

具体的な声かけ方法

LINEやメールで、月に1回程度、以下のようなメッセージを送ります。

  • 3ヶ月来ていない方:「お体の調子はいかがですか?季節の変わり目は痛みが出やすいので、気になることがあればいつでもご連絡ください」
  • 半年以上来ていない方:「ご無沙汰しております。今月は○○キャンペーンを実施中です。もし体調で気になることがあれば、お気軽にどうぞ」

LINEやメールで、月に1回程度送るだけで、「そういえば」と思い出してもらえます。


ステップ4:自費メニューで安定収入をつくる

保険診療だけでは、なぜ限界があるのか

保険診療が悪いわけではありません。

ただし、保険診療中心の経営には、構造的な限界があります。

  • 単価が低い:1人あたりの売上が数百円〜千円程度になります
  • 来院数に依存する:売上を上げるには、ひたすら患者数を増やすしかありません
  • 労働時間が増える:結果、院長の時間がどんどん削られます

これでは、「労働依存」から抜け出せません。

自費診療の導入は「裏切り」ではない

「保険でやってきたのに、今さら自費って…患者さんに悪い気がする」

こんな罪悪感を持つ院長もいます。

でも、考えてみてください。

提供している技術やサービスには、それだけの価値があるはずです。

適正な価格で提供することは、患者さんにとっても、院長にとっても、健全なことです。

自費メニューの作り方

自費メニューを作るときのポイントは、「保険ではカバーできない価値」を明確にすることです。

具体的には以下のような要素を盛り込みます。

  • 深い問診と根本原因へのアプローチを提供します
  • 痛みを取るだけでなく、再発予防までサポートします
  • 姿勢改善や、日常生活の動作指導まで行います

こうした「保険では時間が取れない部分」を、自費メニューとして設計します。

ステップ5:通いやすくなる回数券の活用

回数券は「売りつけ」ではなく、患者さんのメリット

「回数券を勧めるのが苦手」という院長は多いです。

でも、回数券は患者さんにとってもメリットがあります。

  • 料金がお得になる:1回ずつ払うより、総額が安くなります
  • 通院の心理的ハードルが下がる:「もう支払い済みだから、行かなきゃ」と思えます
  • 治療計画を守りやすい:途中で来なくなるリスクが減ります

つまり、回数券は患者さんが「治る」までの伴走をサポートする仕組みです。

回数券を提案するタイミング

回数券を提案するベストタイミングは、2回目の来院時です。

初回で信頼関係ができ、「この先生なら任せられる」と思ってもらえた状態で、「あと○回くらいで、日常生活に支障がない状態まで持っていけそうです。よろしければ、お得な回数券もご用意していますが、いかがですか?」とさりげなく提案します。

これだけで、成約率は大きく変わります。

逆効果になる5つの対策

正しいステップに進む前に、多くの院長が陥りがちな「間違った対策」を知っておいてください。

これらは一見すると「労働時間を減らせそう」に見えますが、実は長期的にはリスクを増やし、かえって経営を苦しくする可能性があります。

通い放題サブスクを導入する

「定額通い放題にすれば、安定収入が…」と考えて導入したものの、予約枠がサブスク会員で埋まり、通常の患者さんが予約を取れなくなる。「元を取ろう」という心理が働き、治療計画通りに進まなくなる。本来3ヶ月で卒業できる患者さんが、だらだらと通い続ける状態になる。

こうした事態に陥る院は少なくありません。

サブスクが悪いわけではありませんが、「治療のゴール」と「通い放題の仕組み」が矛盾しないかをしっかり設計する必要があります。

導線を理解しないまま外部に丸投げする

「集客業者に任せれば楽になる」と思って依頼したものの、院のコンセプトと合わない患者さんばかり来るようになった。何をどう改善すればいいのか、院長自身が理解できない。契約が切れた途端、集客が止まってしまった。

こうした失敗例は、業界内でも非常に多く見られます。

外部パートナーを活用すること自体は有効です。ただし、院内に再現性が残らない「丸投げ依存」は危険です。

良いパートナーとは、導線を一緒に設計し、院長が理解できる状態にしてくれる存在といえます。

数字を見ずに施術メニューだけ増やす

「新しい技術を学べば患者さんが増えるはず」と、セミナーに通い続け、メニューを増やし続ける。

でも、リピート率は変わらない。新規は来るが、2回目以降が続かない。労働時間は増えたが、利益は増えていない。

技術を磨くことは大切です。しかし、リピート率や客単価、来院頻度といった数字を見ずに技術投資だけを続けても、経営は改善しません。

低単価・保険診療に依存する

「忙しいのに、手元にお金が残らない…」

保険診療中心のまま、来院数だけを増やそうとすると、どれだけ働いても利益が残りにくい構造になります。

保険診療が悪いわけではありません。ただし、自費メニューとのバランスを取らないと、労働依存からは抜け出せません。

導線設計のない単発集客施策をする

「チラシを撒けば来る」「ネット広告を出せば来る」と考えて、費用を投下するという先生は少なくありません。

しかし実際に施策した後、チラシを見て来た患者さんが、その後リピートしない、広告費ばかりかかって、利益が残らない、「その先の仕組み」がないまま、集客だけを繰り返しているというのが現状です。

集客施策の先に、「リピートする導線」「紹介が生まれる仕組み」がセットで必要になります。

治療院経営のよくある質問(Q&A)

Q1. リピート率の平均はどれくらいですか?

治療院業界におけるリピート率の平均値は、約50%〜60%とされています。

ただし、この数値は施術内容や立地条件、患者の健康状態、接客態度などさまざまな要因によって変動します。計算の結果が50%を下回る場合は、リピート率が基準に達していないため、患者様への対応方法について改善策を検討する必要があります。

Q2. 自動化ツールを導入すると、患者さんとの関係が冷たくなりませんか?

実際には逆です。

電話対応や事務作業に追われて、患者さん一人ひとりとじっくり向き合えない状態の方が、よほど「冷たい対応」になっています。自動化で時間を作ることで、目の前の患者さんに集中できる環境が生まれます。

Q3. 自費メニューを導入したいのですが、患者さんに受け入れてもらえるか不安です

「保険ではカバーできない価値」を明確に伝えることで、受け入れてもらえます。

より深い問診と根本原因へのアプローチ、痛みを取るだけでなく再発予防までサポート、姿勢改善や日常生活の動作指導など、保険では時間が取れない部分を自費メニューとして設計します。

提供している技術やサービスには、それだけの価値があるはずです。適正な価格で提供することは、患者さんにとっても院長にとっても健全なことです。

Q4. 回数券を勧めるのが苦手です。どうすれば自然に提案できますか?

回数券は「売りつけ」ではなく、患者さんが「治る」までの伴走をサポートする仕組みです。

ベストタイミングは2回目の来院時です。初回で信頼関係ができ、「この先生なら任せられる」と思ってもらえた状態で、「あと○回くらいで、日常生活に支障がない状態まで持っていけそうです。よろしければ、お得な回数券もご用意していますが、いかがですか?」とさりげなく提案します。

Q5. 休眠患者に連絡するのは失礼ではないですか?

休眠患者の約30〜40%は、適切な声かけで再来院します。

来なくなる理由の多くは「忘れている」「行きづらい」「必要性を感じていない」の3つです。LINEやメールで「お体の調子はいかがですか?」と月に1回程度送るだけで、「そういえば」と思い出してもらえます。

むしろ、連絡をしないことの方が、患者さんにとって不親切といえます。

Q6. 保険診療中心から自費メニュー中心に移行するのは難しくないですか?

いきなり全てを自費に切り替える必要はありません。

保険診療と自費メニューのバランスを取りながら、徐々に自費の割合を増やしていく方法が現実的です。まずは一部の患者さんに自費メニューを提案し、反応を見ながら調整していきます。

Q7. ITツールが苦手なのですが、自動化はできますか?

最近の予約システムやLINE公式アカウントは、専門知識がなくても使えるように設計されています。

また、元PTとしてマーケティング実務経験を持つ私たちのような伴走型パートナーを活用すれば、院長が理解できる状態で導線設計から実装までサポートを受けられます。

Q8. 5つのステップ全てに取り組まないといけませんか?

全てに一度に取り組む必要はありません。

おすすめは、ステップ1(自動化)から始めることです。自動化で時間を作らないと、他のステップに取り組む余裕が生まれません。まず時間を作り、その時間で他のステップに順次取り組んでいく方法が、最も無理なく進められます。

Q9. どれくらいの期間で効果が出ますか?

ステップや現在の状況によって異なりますが、予約自動化は導入直後から時間削減効果を実感できます。リピート導線の設計は1〜2ヶ月で変化が見え始めます。休眠患者への声かけは即効性があり、送信直後から反応が返ってくることもあります。

自費メニューや回数券は、提案方法を整えれば1ヶ月以内に成約が出始めます。

Q10. 一人整体院でも実践できますか?

むしろ、一人整体院だからこそ自動化や仕組み化が有効です。

一人ですべてを抱え込むのではなく、自動化できる部分は自動化し、院長自身は施術と患者さんとの対話に集中する。この切り分けができれば、一人整体院でも十分に労働依存から抜け出せます。

まとめ:5つのステップを、どの順番で進めるべきか

ここまで、5つのステップをご紹介しました。

  1. 予約やリマインドを”おまかせ”にする(業務の自動化)
  2. 「また来たくなる」仕組みをつくる(リピート導線の設計)
  3. しばらく来ていない方への声かけ(休眠顧客の掘り起こし)
  4. 自費メニューで安定収入をつくる(自費診療への移行・強化)
  5. 通いやすくなる回数券の活用

おすすめは、ステップ1(自動化)からです。

なぜなら、自動化で時間を作らないと、他のステップに取り組む余裕が生まれないからです。

まず時間を作り、その時間でリピート導線を設計し、休眠顧客にアプローチし、自費メニューを整えていく。

この順番が、最も無理なく進められます。

まとめ

労働依存から抜け出すための5つのステップを改めて整理すると、以下になります。

  1. 予約やリマインドを”おまかせ”にする(業務の自動化)
  2. 「また来たくなる」仕組みをつくる(リピート導線の設計)
  3. しばらく来ていない方への声かけ(休眠患者の掘り起こし)
  4. 自費メニューで安定収入をつくる(自費診療への移行・強化)
  5. 通いやすくなる回数券の活用

おすすめは、ステップ1の自動化から始めることです。自動化で時間を作らないと、他のステップに取り組む余裕が生まれません。まず時間を作り、その時間でリピート導線を設計し、休眠顧客にアプローチし、自費メニューを整えていく。この順番であれば無理なく進められます。ぜひ明日から取り組んでみてください。

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この記事を書いた人

shunのアバター shun 元理学療法士マーケター

医療現場での経験を持つフリーランスマーケター。
治療院・クリニック向けのSEO記事、メールマーケティング、マーケティング自動化(UTAGE)を専門に、患者心理と経営者の課題の両方を理解した実践的な支援を提供。
「治療院の売上が院長の労働に依存している状態」から抜け出すための、リピート・紹介の仕組み化を得意としている。

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